遠藤浩良の雑記帳 当法人理事長遠藤浩良が個人的意見として発信する『遠藤浩良の薬学雑記帳』をお届けします。 薬学、薬業、医療に関する資料、情報、意見など盛りだくさんな内容です。
No.031
薬剤師が主人公の映画「おとうと」、1月30日全国公開

  東京郊外の私鉄沿線にある商店街の一角で、夫亡きあとの高野薬局を営みながら一人娘(蒼井優)を育て、堅実に生きる薬剤師(吉永小百合)を主人公とした松竹映画「おとうと」(監督:山田洋次)が、明日2010年1月30日(土)から全国一斉に公開されます。以下のように、日本薬剤師会も応援しています。

http://www.nichiyaku.or.jp/contents/topics/tpc091214.html
映画『おとうと』 2010年1月30日(土) 全国公開
~日本薬剤師会は『おとうと』を応援しています~

「・・・ この映画の舞台は、早い時期から薬局に決めていた。街の薬局には、穏やかで充足した暮らしが想像でき、この物語にふさわしいと思った。また、薬局には、地域の人々が立ち寄っては色々な相談をしていく。そこには、お店と顧客との深くて長いつながりを感じる。そこに、吉永さんの優しいお姉さん役と薬剤師のイメージがピッタリ一致した。・・・・・ そういうお店が私たちの暮らしの中で大切であるにもかかわらず、今日、そうした細やかなつながりが消えつつあることは大きな不幸である ・・・ (山田洋次監督)」

・・・ また、映画の後半では、「看取り」や「ターミナルケア」といった現代社会が抱えるテーマにも触れられており、医療に携わる薬剤師として、また一人の人間として、一見の価値ある作品となっています。

  更に詳しくは、映画「おとうと」の公式サイト http://www.ototo-movie.jp/をお訪ねになって、いろいろなサブサイトをサーチしてみて下さい。

  昨年10月11日、12日に大津市で開催された日本薬剤師会第43回学術大会の開会式には、山田洋次監督と主演の吉永小百合さんのお二人が登場し、この映画に込められた思いを語られました。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/200910/512695.html
日薬大会に吉永小百合さんが来ました!

・・・・・ 映画「おとうと」の舞台挨拶の前には、ノーベル化学賞受賞の下村脩氏の講演がありました。なんと、吉永さんは下村さんと親戚だということで、・・・  ・・・ 吉永さんは薬剤師という役を演じるに当たり、「少しですが勉強も」と、薬局に行って目薬や風邪薬を買ってみたりしたようです。薬剤師に対しては「まじめで、素敵」との思いを持っているということで、吉永さん演じる薬剤師にも、そういった姿が垣間見られるかもしれません。 ・・・・・  ・・・・・  ・・・・・  ・・・・・

薬事日報ではこの映画を以下のように社説にまで採り上げています。
http://www.yakuji.co.jp/entry17243.html

2009年11月13日 (金)
「おとうと」を職能PRの追い風に
・・・  「庶民の目線で、温かみのある薬局」。2人が抱く町の薬局のイメージは、奇しくも日薬が提唱する「かかりつけ薬局」の理念そのものだ。山田監督と吉永さんの感性の鋭さには今さらながらに驚かされるが、実際にこの話を聞いて、「我が意を得たり」と喜んだ薬剤師も少なくないだろう。 ・・・  ・・・  映画「おとうと」が、薬剤師職能PRの絶好の追い風となるように、町の薬局にもその役割をしっかりと果たしてほしい。

  なお、主演の吉永早百合さんは、撮影前に星薬科大学で講義を聴講したりして役作りをしたそうですが、お歳の先生方の中にはきっとかってのサユリストもいらっしゃることでしょうから、当日の星薬科大学は、先生から学生まで、大学を挙げてさぞかし大騒ぎだったのでしょうね。

  松竹株式会社からは全国薬系大学・薬学部宛に、上記のサイトの記載とは違って、映画の中で採り上げられた ”看取り” などに関連した書籍の紹介まで含めて、”協力のお願い” の文書が発出されているそうで、割引観賞券も配布されていると聞いています。